大本山總持寺、正号は諸嶽山總持寺。今から約700年前の元亨元年4月(1321年)に瑩山紹瑾禅師によって開創。瑩山禅師を篤く信仰された後醍醐天皇は綸旨を下され、總持寺を勅願所とし、「曹洞賜紫出世第一の道場」と定められた。また二世峨山韶碩禅師の代には後村上天皇より重ねて綸旨を賜り、その基礎が一層確立された。この後、住職は五院輪番制をとり、寺運益々降盛を極め、境内には大小70余棟の殿堂伽藍を有し、その末寺は全国に17,000余を数えるにいたった。明治31年4月、不幸にして火災に罹り、七堂伽藍の大部分を焼失、本山を神奈川県鶴見に移し、この地に再建されたものを祖院として、開山の霊場を護っている。